GTFS/標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)とは何か
GTFSは国際的に利用されている公共交通情報を流通させるための共通フォーマットです。駅・バス停、路線、時刻表などの情報ごとに、各情報をテキストファイルに書き込んだものを一括してzip圧縮したファイルです。
標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)はGTFSをベースに日本の経路検索サービスで必要な情報を拡張したもので、GTFSデータとしても利用できます。2017年3月に国土交通省が策定し(第1版)、2019年3月に第2版が、2021年7月に第3版が策定されました。
標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)データを作成、公開しませんか
バス停、路線、時刻表、運賃などのバス情報を標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)で作成し公開・提供すると、乗換検索サービスに掲載されるようになります。既に掲載されている場合でもデータの受け渡しがスムーズになります。
GTFS-JPデータはデジタルサイネージでの利用も広がっています。また、地域の公共交通政策や計画づくりの基礎データとなります。将来はバス事業の電子申請の基礎データとしての利用も想定されています。
GTFSデータの作り方
バス事業者、市町村におけるバス情報の管理方法により、おすすめの作成方法があります。
バスダイヤ管理システムなどを導入している場合には、そのシステムから直接出力するのが最善の方法です。システムがGTFS出力機能を持たない場合は外部出力ファイルを変換する方法となります。 これからダイヤ管理システムの導入予定であれば、ダイヤ編成支援システム「その筋屋」(無償版あり)の利用を検討してみてください。その筋屋でダイヤを管理しGTFSを作成・公開している事業者も増えています。
バスダイヤ情報をエクセル等で管理・保有している小規模バス事業者や市町村では、エクセルでGTFSを作成する無償ツールがあります。 「標準的なバス情報フォーマット作成ツール(西沢ツール)」や「見える化共通入力フォーマット」です。西沢ツールは当研究所の代表が作成・公開しているものです。
標準的なバス情報フォーマット作成ツール(西沢ツール)
西沢ツールとはGTFS-JPデータを作成するためのエクセルツールです。バス停、路線、時刻表、運賃表などを所定のシートに入力すると、エクセルのマクロ(VBA)が自動でGTFSファイルを出力します。バス停リストや時刻表をエクセルでもっていれば、整形してコピペすることもできます。
入力内容のチェックツールがありますので、エラーを減らすことができます。主にコミュニティバスを運行する市町村や小規模なバス事業者を想定して作成しています。西沢ツールは無償で公開されているので、市町村等は特段の費用をかけることなくGTFS-JPデータを作成することが可能です。
ツールファイルやマニュアルは西沢ツールのページからダウンロードできます。
西沢ツールの概要
GTFSデータ作成サービス
GTFS-JPではツールを使って自社・自市町村で作成することも可能ですが、安定して品質の高いデータが作成できるよう、当研究所ではGTFS-JPデータの作成サービスを行っています。主に、西沢ツールを使用して作成しますが、ダイヤ管理システムの出力ファイルの変換による作成についてもご相談ください。
また、グーグルへのGTFS-JPデータ提供の代行も行います。
グーグルマップへのGTFSデータ登録代行
グーグルマップのルート検索にコミュニティバス等を掲載するには、グーグル乗換案内にGTFSデータを提供する手続きが必要です。その登録手続きを代行します。特に、初回の登録時にはグーグルの品質審査の指摘によりGTFS-JPデータを修正する必要が生じることがあります。このため、GTFS-JPデータの作成と一括して発注いただくと登録が円滑に進みます。